週記第12週
週記第12週(1/22〜1/28)
【雰囲気】
こんにちは。
先日の土曜日には淡青会が開催され、大木先生によるご講演を拝聴させていただきました。大木先生のご経歴に沿いながら、専門とされる中国の出版文明について多くを学ばせていただき、貴重な時間とすることができました。また、その後の懇親会では、普段はなかなかお話しする機会のないOBさん方との交流を通して、東大ハンド部の伝統を感じるとともに、多くのOB、OGの皆様方に支えられて活動できていることを改めて実感しました。この場をお借りして感謝申し上げます。部員一同、日々精進して参りますので、今後も応援のほどよろしくお願い致します。
最後に少しだけ、今週の練習風景についてもお伝えしようと思います。ルーティン練中に全体を見渡してみると、コート内でコートプレイヤーがフットワークや体を当てる接触練習をしている傍ら、コート外ではキーパーの2人がストレッチやボールを使ったキーピング練習をしている姿が見られました。初めは先輩キーパーの梶浦くんが1年生キーパーの藤井くんに熱心に指導しており、頼もしい同期だなと思って見ていましたが、そうとも思えば、何か面白いことがあったのか、わちゃわちゃと楽しそうな声が聞こえ、思わず写真を撮ってしまいました。そんな訳で今週は、可愛らしいキーパー2人のオフショットをお届けします。笑
3年マネージャー
【練習内容】
担当 藤井/1年/GK
[今週のpick upメニュー]
回り込み3:2
[内容]
of3人、df2人のアウトナンバーの状態でのシュート練習。ofは人数有利を活かし、確実に攻め切りたいのに対し、dfは妥協点を判断し、キーパーがなるべく止めやすいシュートを打たせる。
[意図]
ハンドボールでは選手の退場時や45とサイドによる2:1など、ofの人数がdfより多くなることが多々ある。その中でも逆速攻時の、相手が戻り遅れている3:2の場面を想定している。速攻は、コートを俯瞰しながらの判断を走っている状態で行うので、体力面では苦しいように思えるが、普通は20秒〜1分かけて取る1点を僅か10秒程で取れるので、試合運びの面では楽なのである。また、ハンドボールコートは6:6での攻防を想定した広さになっているため、圧倒的人数有利である3:2はなんとしても決め切りたいシーンになる。
人数有利の状況では、必ずマークの付いていない選手がいるので1人が1人を寄せていく、点での攻め方が基本になる。
[感想]
回り込み3:2は、GKの視点では、フリーシュートに対する駆け引きの練習になる。ただdfがいるので完全なフリーではない分、シューターの体勢・目線・腕の振りの観察等を丁寧にする必要があり、如実にその実力が出る練習だと思う(もちろんシューター側も然りだが)。
剣道で等しい技量を持つ者同士が対峙した際、先に動いた方が負けるという言い習わしは後手必勝と言える。ハンドボールにも同じことが言えて、シューターとキーパーの間での駆け引きで先に動きを決めてしまった方が負ける。しかし、剣道の場合は両者が、一粒の水滴が水面に落ちた時の波紋さえ邪魔立てに感じるような静けさの中で対峙しているのに対し、ハンドボールでは、シューターはdfをかわして攻めてくる動的状況で構えているキーパーと対峙する。よって、キーパーは必ずシューターとの対峙より先に準備・観察ができる。前述した通り、それが丁寧であれば勝てる。だから、キーパーは冷静に、先手を取った上であたかも後手必勝にするのだ。回り込み3:2でのシュートは、普通にしていてはプシューター有利なので、脳みそを締めてキーパーは上手く優位に立ちたい。
[一言]
先日、淡青会という大先輩のOBさんのお話を伺える機会がありました。普段は関わることの出来ない、東大ハンド部の歴史の生き証人とも言える大先輩方から、ハンドボールの話はもちろん、多種多様な教えを頂きました。その方の生き方の乗った深みのあるお話を受け、やはり人間、日々精進だと痛感しました。まずは今週の学期末試験。意気消沈せず乗り越えます。