【展望記】2025年度春季リーグ 専修大学戦
3年 藤井崇徳
<専修大学戦に向けて>
遂に春リーグが始まる。半年かけて準備してきたハンドボールを披露する時が来た。この春リーグのテーマとして「攻守に渡る再現性」をチームは掲げた。
攻であるオフェンスは、近年の弊部において常に課題とされてきた。各代にいる、「スーパーな」プレイヤーに頼りきっていた部分は否めない。今代でいえば、#11吉岡壱葵(2年/CB)がオフェンスの核を担っていくだろう。しかし、他のプレイヤーが今まで通り、自分自身のポジションのみに固執していたわけではない。今代では、毎練習で異なるメニューを行い、基礎的なハンドボールレベルを上げることを試みた。そのためWingのプレイヤーもBackの練習を積極的に行い、実際に練習試合等でBackとして起用される「Wingのプレイヤー」もいた。このようにポジション間の垣根をなくしていき、全員のハンドボールレベルの水準を上げることで再現性を担保することができる。春季リーグでは#11吉岡を中心に蓄えてきた個の力が躍動する。
守であるディフェンスの準備においては、紆余曲折という言葉が合うかもしれない。代々、「東大はディフェンスのチームだ」と言われてきた。そのプレッシャーから完璧を目指し、今代が始まってから試行錯誤を続けてきたシステムは、3月の上旬に変更を余儀なくされた。というのも、元々遂行しようとしていたシステムはこの若いチームには難しく、問題が山積みになっていたところに、コーチに就任していただいた大浦和真さんの指導のもと、新たなシステムが持ち込まれ、それへの挑戦に踏み切ったからだ。2枚目の運動量が鍵となるこのシステムのキーパーソンは、当然両2枚目の#7仲佐勇祐(3年/RB,RW)、#10曽我友哉(3年/LW)。3年生としてコート内を2人がコントロールする。
井出代としての初陣の相手は、昨年の秋季リーグ最終戦で戦った専修大学。まず一つ勝利を収めることを見据えながら、鍛えてきた力を確実に発揮し、コート内で「暴れる」東京大学運動会ハンドボール部を存分に見せつける。
vs専修大学 12:00〜 @東京理科大学野田キャンパス森戸記念体育館