2023春 部員日誌vol.10 幸田裕立
新三年の幸田です。
一ヶ月ほど続いていた花粉との戦いを乗り越え、そろそろ外を歩く時くらいマスクを外そうかという時期になって風邪を引きました。予報を見ると今週いっぱいほどはまだ花粉も多いようで、マスクを外すのはもうしばらく我慢しようと思います。
突然ですが、ハンドボールの試合において、得点がどのくらい入るかご存知でしょうか。レベルにもよりますが、プロでは1チームで25-40点程度のスコアがほとんどです。バスケと違い、一回のシュートで1点であることを考えるととても多く感じるかもしれません。
得点が多いということは、不確定要素があまり干渉しないということでもあります。つまり、運よく勝った、運悪く負けたということが他の競技と比べて少ないです。これはハンドボールの魅力の一つだと思います。
しかし、運があまり作用しない反面、ハンドボールは確率が大きく作用する競技です。
例えばシュートの成功率が60%の人と70%の人。一本のシュートを打つだけならば60%の人が勝つ可能性もまだあるでしょうが、10本のシュートを打つことを考えるとどうでしょう。(大学入試にこんな問題ありそうですね。)60%の人が勝つ可能性はそれこそ万が一に近いくらい低いものとなります。つまり試行回数が多いほど、わずかな確率の差が結果に出やすいのです。
そのように考えると、練習する時の意識も少し変わってきます。例えばパス練習。地味なメニューではありますが、試合中にはパスが数百回は行われます。当然、ミスをする確率が5%のチームと10%のチームでは試合での結果が大きく変わってくることになり、たとえ1%しかミスをしない選手であっても、それを0.5%、0.3%とするための努力が求められます。
先ほど述べたシュートも良い例です。少し体幹に力を入れるだけで、少し腕の振りを変えるだけで、数%の違いが生まれるのであれば、その工夫は試合に大きな影響を与えます。つまり、どんな些細な改善であっても、それによって本番の結果が変わってくることが大いにありえるということです。
以上のことが僕が長いことハンドボールをやっていてもまだ飽きていない理由の一つです。ほんの少しの変化でチームを勝ちに導けるかもしれない、自分のプレーヤーとしての価値を高めてくれるかもしれない、その変化が今日起こるかもしれない。そんな期待が、8年ハンドボールを経験してもなお、未だに僕の中にあります。
新入生のみなさん、この部活に興味があれば是非一度練習に来てみてください。体験でも見学でも構いません。お待ちしております。