部員日誌 新3年 渡辺凌眞 執念
こんにちは。東京大学ハンドボール部新3年の渡辺です。
今週末から春リーグが始まるので、春リーグに際して今僕が考えていることを書き連ねてみようと思います。まとまりがない文章だとは思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
昨年度の秋リーグは、東大ハンド部にとって最高の結果で幕を閉じた。3部優勝、さらには2部下位との入れ替え戦にも勝利し、2部昇格を決めた。当時の主将である糠信さんが掲げていた目標を有言実行し、チームは有終の美を飾った。
しかしその一方で、僕自身は不完全燃焼のままでリーグ戦は終わってしまった。1つには、秋リーグでベンチに入ることが少なかったため。もうひとつには、自分が思い描いていたよりもずっと、チームの勝利に貢献することができなかったためだ。秋リーグには2試合に出させていただいたが、そのうち1試合はすでに大局が決した後の出場であり、もう1試合は唯一チームが秋リーグで負けた試合となってしまった。自分の力不足をこれでもかと痛感した。
秋リーグ前は、自分と他のキーパーとの間に明確な技量差は存在しないと思っていた。それが余計に試合に出られない悔しさを助長した。秋リーグ初戦でベンチ入りできなかった時の悔しさは忘れてはいけない感情になった。試合に出たい。勝利に貢献したい。シュートを止めたい。チームが勝つ瞬間を見るたび、後輩がシュートを止めるたび、その思いは強くなっていった。
代替わりしてからは、「試合に出る」「シュートを止める」ことに、これまで以上に執心して練習に取り組むようになった。今まで以上に自分のプレーを言語化すること。再現性の高い合理的なキーピングをすること。とにかく自分の役割を作ること。他のキーパーにはできず、自分にはできる強みを磨くこと。仲間を鼓舞するような声かけをすること。先輩方や同期、後輩とコミュニケーションを取りながら、主観と客観のギャップを埋めていくことにも努めた。
練習試合に出る中で、「勝利への執念」もまた、勝つためには必要なことだと感じるようになった。1人1人が勝つことへの執念を持つことで、チームとしての力が何倍にもなることを直に経験できた。それは自分の中で大きな糧となり、普段から勝つことを意識して練習に取り組むことができた。また、延長の末1点差で勝利をもぎ取った試合の名状し難い感覚が、練習の原動力になってくれた。
まだ改善の余地はあるものの、代替わり前と比べて確実に成長していると感じる。技術的な部分だけではなく、精神面でも多くの経験を積んできた。「試合に出る」「試合に勝つ」という執念が、僕をここまで導いてくれたのだと感じている。そのハングリーさをリーグ戦でも出して、チームの勝利に貢献したい。
東大ハンド部は、チーム全員が勝ちに強い執念を持って取り組んでいるチームであると思う。このようなチームでプレーできることを誇りに思うと同時に、嬉しくもある。ハンドボールエリートがひしめく2部のチームに勝って、みんなで勝利の喜びを味わいたい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
P.S. 最近体重が増えてきており、めちゃくちゃ嬉しいです。