週記第31週
週記第31週((6/24〜6/30)
昨日、京大戦が終わりオフに入るため、週記も練習再開まで休載します。
【雰囲気】
こんにちは。
梅雨の不安定な空模様とは裏腹に気温はすっかり夏のようになった今週は、京大戦に向けての練習がいよいよ大詰めを迎えています。上級生が学年関係なく声がけを行いながら練習に打ち込んだり、練習前後に集まって互いに意見を出し合ったりする姿を見て、私はいつも刺激をもらっています。また、一年生の中でもプレーはもちろんそれ以外の部分についてもお互いに声がけを行って改善していこうという動きがあり、身近に手本となる先輩方がいらっしゃることで良い影響を受けていると思いました。一年生のプレイヤーは10人いますが、一人一人個性があって本当に文字通り十人十色だなと感じます。しかし、10人とも責任感があって自立しているだけでなく上記の声がけをはじめ、同期のことも自分のことのように捉えて他者のために動ける人だと思っています。私も早く彼らに頼りにされるようなマネージャーになりたいです。
ところで、私は京大戦で一年生の試合のタイムラインを担当することになりました。初めは素早い試合の展開に頭が追いつかないことが多々ありましたが、先輩方が積極的に練習の機会を設けてくださったり、同期が試合の時に隣で教えてくれたりしたことで少しずつ上達してきました。加えて、タイムラインを書く人は同時にしすいを書く人に一つ一つのプレーについて迅速に伝えなければなりません。私はまだ自分の目の前のことに精一杯でプレーについてしばしば伝え忘れてしまい、反省点が多いと感じています。
1年 マネージャー
【プレーヤー記載欄】
担当:井出/3年/BP,PV
今後やりたい練習:「オフザボールの動きを組み合わせたシュート練」
何か自分の得意なプレーを持っていたとしても、それを活かす方法がなければ意味がない。単純な1:1でブレイクする能力があったとしても、そのタイミングに合ったパスが来なかったりランコースにクセがあって1:1がバレバレだったりすると、その能力をうまく発揮することはできないと思う。
僕自身の場合、シュートを軸にプレーを組み立てたいと考えてきた。しかし、シュートの選択がdfから見てわかりやすい場合が多かった。1:1をかけてくるのか、パスを捌くのか、色々な選択肢が残されているようにdfから見える状態でofプレイヤーはシュートを打てなければならない。直線的な走り込みでシュートを打てることは稀だ。平行クロスの判断の流れの中でその裏を突くようなオフザボールの動きでシュートまで持ち込むことが理想だと思う。岩国工業はそういう動きが上手い人がよく現れるイメージがある。
アジリティ面でオフザボールのランコースをそつなく取れるようになることも必要だが、そこから精度の高いシュートを放てるようになることも必要だ。横に幾分か流れながらでもシュートを決められるようになる必要がある。それは「フィジカル」の問題になると思うが、「フィジカル」と一言で片付けるのは簡単で、そこをよりつぶさに考えてみると、肩を先に開いて流しに打つ、というようなキーパーとの微妙な駆け引きが存在するはずだ。
それはそうと、ハンドボールでの「フィジカル」とはどういう意味を持った言葉だろうか。ハンドボールでの「フィジカル」という言葉はボールハンドリングと常に一体となった意味を持っていると思う。例えば、強い接触を受けた状態でも正確にパスを出せるとき、私たちはそれを「フィジカル」が備わっていると言う。押されながらでもドリブルでボールを保持して押し込めることは「フィジカル」が強いと言える。大きな意味でのフィジカルにはハンドリング能力が密接に関係している。
「フィジカル」と言うと、身長・体重やウエイトトレーニングで持てる重量が注目されがちだが、実際にはそれらの要素は、何らかの外的な力に抗って、自分のプレーをスムーズに遂行するのを助けるための要素に過ぎない。したがって、例えば身体の末端である指先の感覚が備わってなければ、いくらスクワットが強くても接触されながら正確なパスを出すことはできず、「フィジカル」が備わっているとは言い難いのかもしれない。こう考えると「フィジカル」の要素は普段簡単に考えている以上に多岐に渡っている。体幹やパワーも非常に重要だが、それと同等に指先の感覚といった身体の末端も重要であると言えるのかもしれない。
自分のプレーを成長させるために、やりたいプレーから逆算して必要な要素を獲得していかなければならない。僕自身、ハンドリング面をより成長させていかなくてはならない。今はあまり練習できる状態にないが、今しかできない基礎的なことに取り組みたい。